アート界の各方面で活躍する公式ピッカー選出作品、デジタルアートプラットフォーム「NEORT」との共同企画によるデジタル作品、玉山拓郎ら新鋭の若手作家、過去の出展作品など多様な視点でセレクトされた「富士山」を一同に展示。増田セバスチャン、田村正資によるトークイベントも開催。

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富士山は長きにわたり、日本を象徴するシンボルとしてその意味を変えながら人々の中に存在してきました。それは、有史以来、神話、宗教、政治、美術など多様な領域の記録や表現に残っていることからも明らかです。

 富士山の火山活動が活発であった9世紀〜11世紀、富士山は実物を見ることすら難しい崇高な霊山でした。交通網の発達により多くの人が実物を見ることができるようになると、富士登山や富士信仰が大衆化し、畏れ多いものからランドマーク的な象徴へと変容しました。その後、国家主義の時代にはプロパガンダのため大日本帝国の象徴として用いられましたが、現在の富士山はオリエンタリズムのシンボル、つまり外から見た際に日本とイコールの意味を持つ記号となり、古くから受け継がれてきた象徴的意義を喪失し、デフォルメされた絵文字的記号となっています。

これは、日本の美術史における富士をめぐる表象とも連動しています。現存する最古の富士をモチーフとした作品、「聖徳太子絵伝(しょうとくたいしえでん) 第三面」(1069年)では、神格的な存在(聖徳太子)が成し遂げたとされる偉業、富士登頂を世に伝える役割を果たしていたと考えられており、当時の人々にとって富士登山は選ばれし者のみ成し遂げられる、特別なものだったことがうかがい知れます。その後、富士が大衆化していくとともに、領域や時代にかかわらず、水墨画の雪舟、狩野派、南画の与謝蕪村など多くの巨匠たちが富士をモチーフとして選んだことや、富士信仰の普及に伴い宗教画としても多く描かれたことにより、そのイメージが伝播されていきました。 浮世絵が流行すると、名所画として非常に需要が高かった富士山はより頻繁に描かれたことからも、富士山が当時の人々には景勝の地として親しまれていたことが読み取れます。なかでも葛飾北斎の「富嶽三十六景」は海外へも波及し、ジャポニスムとして西洋の美術動向にも多大な影響を与え、富士山を日本のシンボルとして西洋の人々に印象づけました。 現代においても、「文展」にルーツを持つ日本の作家がその伝統を踏襲しながら富士を描いているだけでなく、草間彌生や村上隆など現代美術の文脈で活動する作家も様々な視点から富士山に着想を得た(モチーフとした)作品を制作しています。しかし、未だ西洋を中心とした現代アートで扱われる富士山は、海外からみた「富士山=フジヤマ」としての性質が強く、日本の歴史の中で形成された富士山の象徴的意義は喪失しているのではないでしょうか。

本展では、約1000年もの間、日本の表象文化と密接な関係にある「富士山」を現代の視点で捉え直すことにより、多様化した表現領域を包括した新たな日本美術の文脈を提示することを目指します。さらには、多様な象徴的意義を持つ「富士山」をテーマとすることは、「象徴貧困時代」と言われる時代において、象徴とは何かを問い直すきっかけなるのではないでしょうか

参加アーティスト:

東方悠平

大橋鉄郎

浅井コレクション

市川透

中村弘峰

若宮隆志

ノグチミエコ

奈良祐希

古賀崇洋

加藤亮太郎

RIKU

MITOS

植松ゆりか

近藤佳那子

鈴木優作

古畑大気

前畑裕司

栗原光

オカモトマユコ

高田裕大

織田真二

及川俊哉

金子潤

小池晶子

佐川友星

佐久間鑑

朱のべん

スゲノマロ

山田大輔

Moclone

harumaki

渡邊清一郎

グウナカヤマ

山口聡一

金田金太郎

時吉あきな

硬軟

じょいとも

竹本真理

トモトシ

花牟禮有基

Fabian Leitgeb

横山奈穂子

漆原夏樹

狩野宏明

神戸智行

ナカムラ徹

山内隆

野崎慎

財田翔悟

寺内誠

阿部ふみ

賀門利誓

佐々木怜央

榎本裕一

鵜飼義丈

大島真由美

黒坂祐

都築拓磨

sui

悠太

濱口瑛士

Mei Wada

金澤洋輝(gutara)

Kanei Yamaoka

仲川 珠生

住人k

いぬこ

kanzume12345

常山心

yamada

内田 喜基

加藤明洋

新造真人

松沢真紀

井上浩

TAKASHI

清水愛里

玉山拓郎

黒川岳

村松佳樹

岸裕真

釣部東京

°F / efu

おかず

ツミキルーム

久保田哲也

Almina

長谷川愛

西島大介

飯田竜太

鈴木有紗

大坂秩加

坂爪康太郎

企画・監修:
施井泰平(スタートバーン株式会社代表取締役)
芸術監督:
隅本晋太朗(東京芸術大学大学院 国際芸術創造研究科)
主催:
スタートバーン株式会社
お問い合わせ:
art@startbahn.jp
特別協力:
協力:

Selection

  • セレクション展 2月2日[日]—8日[土]

    セレクション展会場では、サテライト展にて展示された作品からピッカーによって選出されたものを集め、今回の富士山展を総括する展覧会を開催します。 また同時に、これからのクリエイティブを支える先端テクノロジーを用いた作品や、現れつつある新たな感覚を持った世代を紹介する企画展を開催します。

■ セレクション展概要
会場 :T-ART HALL (東京都品川区東品川2−6−10)
会期 :2020年2月2日(日)2月8日(土) 11:00〜18:00(会期中無休)
イベント:
2月2日(日)18:00 - 20:00 オープニングレセプション(入場自由)
2月7日(金)18:00 - 20:00 トークイベント 増田セバスチャン x 藤田直哉 x 施井泰平
2月8日(土)14:00 - 16:00 トークイベント 田村正資 x 施井泰平
入場料 :無料
■参加アーティスト
AMATORIUM(丹原健翔、佐野一機、池田ケイ恵理子)、飯田竜太、大坂秩加、小池晶子、古賀崇洋、坂爪康太郎、佐久間鑑、住人K、朱のべん、新造真人、スゲノマロ、鈴木有沙、中村ケンゴ、中村弘峰、ノグチミエコ、西島大介、長谷川愛、花牟禮 有基、堀内粋、増田セバスチャン、marumasu富士山展コラボストール、Kanei Yamaoka、若宮隆志、Mei Wada、金田金太郎、岸裕真、黒川岳、玉山拓郎、村松佳樹、Almina、おかず、久保田哲也、ツミキルーム、釣部東京、°F / efu、Ayumu Nagamatsu
出展作品をみる
販売作品一覧 (※セレクション展専用)
販売作品をみる
■ ピッカーによって選出されたアーティスト
ノグチミエコ、中村弘峰、堀内粋、Kanei Yamaoka、住人K、新造真人、佐久間 鑑、朱のべん、スゲノマロ、小池晶子、花牟禮 有基、Mei Wada
  • salon cojica

    過去最大規模の富士山展

    ピッカーによって選出された作品に加え、過去の富士山展の出展作品なども再展示し、過去最大規模の富士山展を開催します。また360度VRコンテンツを使用し全国のサテライト展示アーカイブもご覧いただけます

  • salon cojica

    新世代が模索する新たな表現のかたち

    インターネットが普及した後の世界に育ち、仮想空間をも身体の一部として扱う感覚を持った新世代のアーティストをショウケース形式で展示。

    出展作家
    金田金太郎、岸裕真、黒川岳、玉山拓郎、村松佳樹
  • salon cojica

    8Kプロジェクタールーム

    デジタルアートのプラットフォーム「NEORT」が選出した作品を高画質で鑑賞する8Kプロジェクタールーム

    出展作家
    Almina、おかず、久保田哲也、ツミキルーム、釣部東京、°F / efu、Ayumu Nagamatsu

会場
T-ART HALL

〒140-0002
東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫株式会社本社ビル2F
11:00 — 18:00 (会期中無休)

[アクセス]
りんかい線 天王洲アイル駅 B出口より徒歩約4分
東京モノレール羽田空港線天王洲アイル駅中央口より徒歩約5分

Satelite

  • [ 終了しました ]

    サテライト展 1月5日[日]—19日[日]

    ※日本各地の参加会場

    サテライト展示では、日本各地から参加スペースを募り2020年1月5日〜1月19日の期間中のいずれかで、それぞれの会場が企画、キュレーションする展覧会やアートイベント、ライブパフォーマンスなどを開催します。また、開催された展覧会やイベントの出展作品とその詳細は、富士山展公式サイトでもご覧いただけます。

News/Press

Event

Space

  • salon cojica

    salon cojica

    〒001-0023
    北海道札幌市北区北区3 北23条西8丁目3-33 coneco bld.1F
  • 福島・ミューラル・ヴィジョン

    福島・ミューラル・ヴィジョン

    〒960-8031
    福島市栄町8-1平和ビル壁面(福島駅徒歩2分)
  • OOMACHI GALLERY

    OOMACHI GALLERY

    〒960-8041
    福島県福島市大町9-21ニューヤブウチビル3F
  • EUKARYOTE

    EUKARYOTE

    〒150-0001
    東京都渋谷区神宮前3丁目41−3
  • shop & gallery FL田SH

    〒150-0001
    東京都渋谷区神宮前3-38-11 原宿ニューロイヤルビル302
  • SHI-TEN coffee

    SHI-TEN coffee

    〒101-0021
    東京都千代田区外神田5丁目4−12
  • ギャラリー広田美術

    ギャラリー広田美術

    〒104-0061
    東京都千代田区丸の内1丁目3-2
  • 四谷未確認スタジオ

    四谷未確認スタジオ

    〒530-0001
    東京都新宿区四谷4丁目13−1
  • 東京大学先端科学技術研究センター 異才発掘プロジェクトROCKET

    東京大学先端科学技術研究センター 異才発掘プロジェクトROCKET

    〒153-0041
    東京都目黒区駒場3丁目8−1東京大学先端科学技術研究センターROCKET HOUSE
  • AI KOKO GALLERY

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    〒130-0025
    東京都墨田区千歳2丁目10−4 チトセマンション 303
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    〒141-0021
    東京都品川区上大崎3-1-1 JR東急目黒ビル 12F PUBLICIS GROUPE JAPAN 総合受付横
  • PUBLICIS WALL GALLERY

    marumasu銀座店

    〒104-0061
    東京都中央区銀座5-2-1東急プラザ銀座3階-L2
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    銀座柳画廊

    〒104-0061
    東京都中央区銀座5-1-7 数寄屋橋ビル 3階
  • MEGUMI OGITA GALLERY

    MEGUMI OGITA GALLERY

    〒104-0061
    東京都中央区銀座2丁目16−12 銀座大塚ビルB1
  • PUBLICIS WALL GALLERY

    米神ミヅカブラ

    〒250-0023
    神奈川県小田原市米神247-3
  • ArtSpace&Cafe Barrack

    ArtSpace&Cafe Barrack

    〒489-0814
    愛知県瀬戸市末広町1丁目 31-6 タネリスタジオビルヂング1階
  • MIKAWAYA

    GALLERY MIKAWAYA

    〒452-0905
    愛知県清須市須ヶ口2248
  • engawaKYOTO

    the gallery @ engawa KYOTO

    〒600-8412
    京都府京都市下京区二帖半敷町647 オンリー烏丸ビル1F
  • 洋食と珈琲の店 トロル

    洋食と珈琲の店 トロル

    〒811-5133
    長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触526

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伊藤亜紗

伊藤亜紗

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授 東京工業大学環境・社会理工学院社会・人間科学コース准教授 専門は、美学、現代アート。 2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究美学芸術学専門分野を単位取得のうえ、退学。同年、同大学にて博士号を取得(文学)。学術振興会特別研究員をへて、2013年に東京工業大学リベラルアーツセンター准教授に着任。2016年4月より現職。主な著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』、『どもる体』ほか多数。

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椹木野衣

椹木野衣

多摩美術大学教授、同芸術人類学研究所所員。京都の同志社で哲学を専攻。のち東京に移り1991年に最初の評論集『シミュレーショニズム』を刊行、批評活動を始める。著書『日本・現代・美術』、『「爆心地」の芸術』、『反アート入門』、『後美術論』(第25回吉田秀和賞)、『震美術論』(平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞)ほか多数。最新刊に『感性は感動しない』。

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四方幸子

四方幸子

オープン・ウォーター実行委員会ディレクター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、IAMAS 非常勤講師、明治大学兼任講師。データ、水、人間、動植物、気象など様々な現象を「情報の流れ」から注目し、メディアアート、現代美術、自然科学、社会科学などを横断した活動を展開。近年の仕事に札幌国際芸術祭2014、茨城県北芸術祭 2016キュレーター、メディアアートフェスティバル AMITディレクター(2014-2018)など。共著多数。

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武田 秀樹

武田 秀樹

90年代後半のインターネット黎明期に、Webシステムのディレクター・エンジニアとしてキャリアをスタート。フロントエンドからインフラまで幅広いシステム構築に従事。2009年FRONTEO(当時UBIC)に入社。NLPを軸とする人工知能関連技術の研究・開発を主導し、人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を開発。なお、アートコレクターとして、若手作家の作品を中心に現代美術の収集を行っている。収集の基準は日本の伝統的な美意識が現代や世界と交錯していること。マルチモーダル・同時間性を強く感じること。

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飛鷹全法(高野山高疎員)

飛鷹全法

高野山高祖院住職。東京大学法学部卒、同大学院博士課程中退(比較日本文化論、南方熊楠研究)。大学院在学中より、ITベンチャーの立ち上げに参画、ソフトウェア開発に携わる。その後、国際交流基金の事業で、中央アジア・中東・カナダ等で津軽三味線や沖縄音楽を始めとする伝統芸能の舞台をプロデュース。2007年より経済産業省主催の海外富裕層誘客事業の検討委員に就任。

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宮津大輔

宮津大輔

アート・コレクター、横浜美術大学教授。広告代理店、上場企業の広報、人事管理職を経て現職。1994年以来企業に勤めながら収集したコレクションやアーティストと共同で建設した自宅が、国内外で広く紹介される。文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会議」委員や「Asian Art Award 2017」審査員等を歴任。著書に『現代アートを買おう!』(集英社新書)『アート×テクノロジーの時代』(光文社新書)等。(photo:©BIRDHEAD)

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山下有佳子

山下有佳子

1988年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、ロンドンのサザビーズ・インスティテュート・オブ・アートにて アート・ビジネス修士課程を修了。サザビーズロンドン中国陶磁器部門でのインターンを経て、サザビーズジャパンにて現代美術を担当。主にオークションの出品作品集めおよび営業に関わり、ヨーロッパのオークションにおける戦後日本美術の取り扱い拡大に携わった。2017年よりアートギャラリー「THE CLUB」のマネージングディレクターを務める。

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